月刊「美容界」2014年7月号
5月3日(土)〜5日(月)の3日間にわたり、美容に関わるメーカー、商社などが出展する国際見本市「Hair & Beauty 2014」と、OMC(Organisation Mondiale Coiffure:世界理美容機構)による世界理美容選手権大会「OMC HAIRWORLD 2014」が、ドイツ・フランクフルトの国際見本市会場にて同時開催された。
「OMC HAIRWORLD」は、OMC(世界理美容機構/Salvatore Fodera世界理事長)により2年に一度開催されている、ヘアアーティストのための国際的なコンテスト。ヘアだけでなく、メイクやネイルを含めて計38ものカテゴリーで競技が行なわれ、50の国と地域から総勢約1,300人もの理・美容師が出場し、国別対抗で世界タイトルを争った。 日本からも美容では、密沢大輔さん、山口貴大さん、小林学さん、3名の代表選手が『Senior Ladies Technical』部門の2つの競技に2日間にわたって出場し、世界の舞台でこれまでに培ってきた技術とデザインをいかんなく発揮した。華やかなアワードセレモニーでは、各部門の結果が発表され、日本チームは5位に。12年ぶりの入賞となる健闘を見せた。次回は2年後の2016年3月に、韓国で開催される。
美容チームとして、12年ぶりの入賞となる5位入賞を果たした3選手。大会終了後、何を感じ、何を得たのか、それぞれの想いを語ってもらった。
密沢大輔さん(長野県)12年ぶりの5位入賞。さまざまな人の協力に応えることができてうれしく思っています。先輩方がいたからこそ、今の自分があると感じています。私自身、2度目の出場になりましたが、この経験を活かして、これから世界に挑戦する若い人たちにつなげていきたいです。
山口貴大さん(東京都)入賞したことはうれしいですが、もっと高い位置にいきたかったという悔しさもあります。約1年間のトレーニングで、技術的にも、精神的にも成長できたと思います。この貴重な経験を、お客さまの笑顔のために、お世話になった人への恩返しに活かしていきます。
小林 学さん(三重県)取り組んできたことがかたちになり、素直にうれしかったです。大会に向けて、調子が出ない時期は、本当に精神的にきつかった。そんなとき、多くの人の支えを感じました。人への感謝の気持ちを強く持つようになった、それが成長できたところだと思います。